読みっぱなしにしない読書を目指して「7日間で成果に変わるアウトプット読書術」【読書レビュー】

読書

「読んだだけで終わってしまう」そんな読書に心当たりはありませんか?

せっかく時間をかけて本を読んだのに、内容が頭に残らなかったり、何も活かせていない気がしたり…。私自身、ずっとそんな読書を続けてきました。

今回紹介する本は、そんな“読みっぱなし”から抜け出し、「読んだことを自分の力に変える」ための読書術についてまとめられた一冊です。

アウトプットを前提にした読書の考え方から、本の使い方、効率的な読み方、思考法まで、読書の質をぐっと高める実践的なヒントが詰まっています。

こんな人にオススメ!

学びのある読書方法がわからない人
効率の良い読書を知りたい人
読書のアウトプット法を知りたい人

ここからは読んでみて学んだことや気づきを、私なりの視点でご紹介します。

本の概要

今回紹介する本は哲学者である小川仁志さんの書かれた「7日間で成果に変わるアウトプット読書術」という本です。

この本は、簡単に言うと、読みっぱなし読書をやめるための手法が書かれている本です。

人は様々な理由で読書をします。そしてそれに合わせるように様々な読書術についての本が、世の中にはあるのです。

その中でも本書は、会話の話題にしたり、レポートにまとめるといったアウトプットをするためには、どのように本と向き合うかについてのノウハウがまとめられています。

学べること

この本で学べる3つのことについてご紹介します。

アウトプット準備

本書にならって、まずはアウトプットの準備「プレイアウトプット」についてご紹介します。

プレアウトプットでは、本を「使える化」するための手法について学ぶことができます。

特に私が参考にしたいと思った箇所は「本をきれいに保つのではなく、折り目をつけたり、付箋をつけたり書き込んだりしながら自分だけの1冊を作る」と言う部分でした。
つまり、本の内容を、自分の中に落とし込み、情報をすぐ取り出せるようにしておくのです。

その他にも本で読んだ知識を別の媒体で補う方法や体系図にしてまとめる方法など紹介されています。

本の内容をしっかりと知恵として使えるようにするための実践的なやり方が書かれています。今まで読書して終わりだった人や、これから学びのある読書をしたいと考えている人にはぜひ読んでもらいたいです。

インプット準備

次に、インプットの準備「プレインプット」について紹介します。

ここでは、効率的な本の読み方を学ぶことができます。

著者は効率的な読書をする上でまず大切なのは、明確な目的を持つことだと述べています。
なぜなら目的が定まれば、「どこをピンポイントで読むか」「どこをじっくり精読するか」など読み方にメリハリが生まれ、効率的に内容を吸収できるからです。
限られた時間の中で知識を蓄え、それを自分の中で咀嚼し、最終的にアウトプットへとつなげていくためには、目的意識と効率のバランスを取ることが欠かせません。

今まで私は「本を読むからにはすべてを丁寧に読まなきゃ」と考えていました。
ですが、目的を持って読むことで“全部を読まなくても必要な情報はちゃんと手に入る”と気づきました。
もし、私と同じように読み飛ばすのが怖い、読書効率が悪いと感じている方がいたら、この章を読んでみることをおすすめします。

本の内容を読み解く思考法

最後に、本の内容を読み解くための思考法について紹介します。

ここでは、本の内容を効率よく読み解く思考法と、読書に対する思考法のパターンについての重要性について学ぶことができます。

哲学者である著者が本の内容を自分のものにするためのおすすめの哲学の思考法について解説しますが、哲学の知識は必要ありません。
実際にアウトプットに使った本を例にあげながら、思考法について解説しています。

哲学に興味がある人や読書と向き合うためには、どのような考え方があるのか知りたい人にはおすすめの章です。

本を通して見えたこと

読書のきっかけ

今までの私の読書は、ふと目についた本を興味本位で読む程度でした。その読書では頭には全く残りませんでした。本を楽しむだけであれば問題ありませんが、今後は学ぶための読書がしたいと思い、特に、アウトプットに重点を置いた本を選びました。

感想

最初のうちは、いつも通り精読をしながら読書をしました。ですが、学びの項目でも述べた「目的に沿ってピックアップして、効率的に読書をする方法」をよみ、今回はアウトプットについて学べる点に焦点を合わせ、読書を進めました。

本書には、読書によってどんなアウトプットができるのか、その具体例が数多く載っていました。ただ、私が求めていたのは「読んだ内容をどうまとめればいいか」という情報の整理方法だったので、残念ながら本書は私の目的にぴったりとは合いませんでした。

とはいえ、まったく収穫がなかったわけではありません。「アウトプットの前の準備として“本を使える化”する」という考え方は、私にとってとても学びのあるものでした。実際にこの本を読みながら、線を引いたりメモを取ったりして読み進め、その結果、こうして記事を書く際にもとても役立ちました。

著者は、加工のしやすさと情報へのアクセスのしやすさから、電子書籍より紙の本をすすめています。

ですが、今回私はKindleでこの本を読み、電子書籍も悪くないと思いました。

なぜなら、Kindleにも4色のマーカーを引くことができ、自分の用途に合わせて色を変えることができるからです。もちろん線を引いたところには、メモを残すこともできます。
また、アプリの機能を使えば、マーカーを引いた箇所をまとめて見ることができる上、ページに素早くアクセスすることも可能です。

紙の本を汚すことに抵抗がある人にとって、「本を使える化する」という著者の方法はハードルが高いかもしれません。でも電子書籍なら、本に自分の意思をしっかり残すという、これまでにない読書体験ができると感じました。

何も残らないのなら、何もしなかったのと同じです。せっかく本を読んでも、その記憶が一切ないとすれば、その本を読むのに費やした時間とエネルギー、そして購入した本なら本代を含め、すべて無駄になってしまうのです。 小川 仁志. 7日間で成果に変わるアウトプット読書術 (p. 15). (Function). Kindle Edition.

まずは、電子書籍を使って「何かを残す読書」を楽しんでいきたいと思います。

今後実践していくこと

  • 重要な箇所に線を引き、自分にとってどのような意味があるか記号をつける。
  • 本の内容に対して、自分の意見をメモする。
  • 情報収集の読書の場合は、目的を持って、効率の良い読書にチャレンジしてみる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました