「せっかく本を読んだのに、内容をすぐに忘れてしまう」「集中力が続かなくて、1冊読み終えるのに何日もかかってしまう」。
そんなふうに感じたことはありませんか?
私自身もずっと同じような悩みを抱えていました。
でも、たった30分で本の内容を記憶に残し、行動につなげられる読書法があるんです。
本を読む目的は、「なりたい自分に近づくこと」。
もし、ただ読むだけの読書から一歩進みたいと思っているなら、この本はきっと役に立つはずです!
本を読んでも知識が身につかないと感じている人
課題や悩みがあり、解決したい人
多読で知識を深めたいと考えている人
本の概要
今回紹介する本は、上岡 正明 さんの書かれた「死ぬほど読めて忘れない高速読書 」です。
この本は一言でいうと「読書を通してなりたい自分になるための本」です。
脳科学に基づき、読書時間30分という短い時間で、しっかりと本の内容を自分の中に落とし込み、使える知識にする構築された読書術が、この「高速読書」です。
この読書術を用いることで、自分の人生に必要な本をよりに多く読み、蓄えた知識でよりよい人生を歩めることを目指すことができるでしょう。
学べること
この本で学べることのなかで、一番軸となる、「30分で読書する方法」と「アウトプット」について簡単にご紹介します。
この記事を読んで、興味がわいた方はぜひ本書を手に取り、テクニックの詳細などより詳しい内容をご確認いただければとおもいます。
30分で読書をする方法
高速読書は30分で本の内容を自分のものにする読書術です。
厳密に言うと、1回30分ではなく、「時間と場所を変えて3回に分けて読む方法」です。
これは分散効果をという、脳科学のテクニックに基づいています。
以下はどのように3回読むかについてまとめました。
準備:目的をもつ
本を探す前、本を読む前には、「どのような情報を得たい」のか目的を明確にすることが重要です。
目的を持った読書をすることで、脳が無意識に目的に合った情報を探すようになります。
1回目(15分):全体の内容を把握する
文章を読み、自分にとって重要だと思うところに折り目(ドッグイヤー)をつけていきます。
この時、一言一句丁寧に文字を追うのではなく、「漢字読み」と「つまり読み」というテクニックで、素早く文章を読みます。
2回目(10分):青ペンでメモを書く
1回目で折り目を付けたページを中心に、重要だと思う箇所や気づいたことを、青ペンをつかい感情をこめてメモをします。
青ペンを使う理由というのは青色が思考力や分析力を与えてくれる色だからだそうです。
そして本に直接メモをする理由は、「文字を書く」という行動がエピソード記憶という脳科学の記憶術に基づいており、記憶の定着を促進するからです。
3回目5分:行動プランを考える
最後に、2回目でかき加えた青ペンの箇所から、自分の生活に取り入れられそうなものを見つけ、行動プランとしてさらに青ペンで書き加えていきます。
本の内容を自分事に変えるアウトプット法
30分の読書で自分の課題を解決するために情報をインプットしてきました。
次はこの情報を実生活に活かすためのアウトプットをおこないます。この取り組みこそが本当に読書が「生きる」瞬間です。
この本では「アウトプットノート」は読書感想のように長い文章で書くのではなく、箇条書きで読みやすく、振り返りやすい形にすることを勧めています。
①目的
②読んだ本のタイトルと本の情報
③3回の読書を通して得たエッセンス(重要点)5~10個
④行動プラン
本を通して見えたこと
読書のきっかけ
前回の読書に引き続き、「効率の良い読書」について知りたいと思い、本を探していました。
私は本を精読してしまう上、集中力がないために読了までに何日もかかっていました。
そのため、「30分で本当に本が読めるのか?」「自分にできる方法だろうか?」と気になり、この本を選びました。
感想
早く読むための読書法にとどまらず、前回学びきれなかった「どのようにアウトプットするのか」についても思いがけず学ぶことができて非常に満足しました。
読書に4時間ほどかかっていた私にとって15分読書というのは慣れないと難しそうですが、最終目的は「その本で何を学ぶのか」なので、しっかり読み込まなきゃというプレッシャーもなくなりそうです。
今回の著者も紙の本を進めており、本への書き込みを推奨していました。やはり「本を買ってこその読書家」なのでしょうか?
今回も私は電子書籍で本を読みましたが、それでもブックマーク機能を活用すればドッグイヤーは可能ですし、青ペンの代わりに青マーカーを使ってメモを取る方法も使えるとおもっています。
いつか、電子書籍ならではの読書法が編み出され、もっと機能面でも便利になればいいなと思います。
今後実践していくこと
- 15分読了をめざし読書をすすめる。
- 30分読書法を実践しさらにアウトプットノートを作ってみる
- 青マーカーとメモ機能を駆使し振り返りのしやすい本づくりを進める。
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